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死刑台のエレベーター

  七草粥を食べたことで正月ムードも一段落して、じっくり落ち着いて映画を観たくなる。(「寅さん」も立派な映画なんですが・・・自分の中ではちょっと違うのかな)

  選んだのは『死刑台のエレベーター』(1957年、フランス)、主演女優のジャンヌ・モローの妖艶さに惹かれたことと、最近ちょっとハマっているJAZZ、この映画の音楽担当のマイルス・デービス演奏のトランペットが全編に流れるというのも選んだ理由になる。
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  社長夫人(ジャンヌ・モロー)と愛人関係にある男(モーリス・ロネ)が、邪魔者の社長を自殺に見せかけて殺害する。しかし偶然に会社のビルのエレベーターに閉じ込められてしまい、それが思わぬ出来事を引き起こすことになる。 偶然に偶然を重ねてあらぬ方向に物語が展開、それを"都合のいい偶然"と感じさせない納得感がある。最後に小さなカメラのフィルムに残された「写真」が決め手となり、事件は全て解決する。

  実は年末に主演アラン・ドロンの『サムライ』(1967年)を観たので、「寅さん」を挟んで、フランス映画の連チャンなのだが、小気味よいテンポとフランス的なオシャレさは何やら心地よい。(古典的なフランス映画はオモシロイ)

男はつらいよ お帰り 寅さん

  ちょうど50年前公開(1969年)の第1作「男はつらいよ」(BSプレミアムで元旦放映)を録画して観たものだから、今ちょうどロードショー館でかかっている最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』を無性に観たくなる。

  TVで同じ回を何度も観たはずの「男はつらいよ」シリーズだが、正直なところ映画館で、しかもロードショーで観た記憶などない。あの昭和の時代にはネットなどという代物はなかったはずだが、今の時代らしくネット予約してからシネコンに出かけることにする。 
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  柴又帝釈天の参道にある、あの団子屋の裏手の住居でさくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)が暮らしている。長男の満男(吉岡秀隆)は脱サラして小説家になり、今は一人娘とふたり暮らしで、亡き妻の七回忌法要で久々に実家を訪れ、昔話に花を咲かせる。かつて愉快だった伯父の寅さんが、恋心を抱いた女性を連れてきては、卓袱台を皆で囲んで、「あーでもない、こーでもない」とおせっかいを焼きながら、いつも喧しくもあり賑やかだったことに想いを馳せる。

  映画のストーリーにこれ以上詳しく触れることはしないが、寅さんも、御前さまも、おいちゃんも、おばちゃんも、隣のタコ社長も既にこの世にいない。そしてさくらも博も歳を取り、あの卓袱台の周りの騒々しさはすっかり消えている。これは何やら、徐々に形が変えつつある、現代社会の「家族の風景」であるのかもしれない・・・なんて思ったりする。(正月早々大いに笑って、大いに泣きたい人にオススメ映画です)

フレンチ・コネクション

  若いときに観たはずだが、麻薬ルートを摘発するストーリーだったという以外は忘れていた『フレンチ・コネクション』(原題:The French Connection、1971年、アメリカ)を録画視聴する。

  この映画は実在の事件がモデル、「フレンチコネクション」とはフランスから米国に輸出されていたヘロインの密売ルートおよびその組織のことらしい。ニューヨーク警察の薬物捜査のベテランで、捜査のためなら強引な手法も厭わない。“ポパイ”とアダ名される刑事(ジーン・ハックマン)と相棒(ロイ・シャイダー)が執拗に組織を追い詰めていく。
フレンチ
  違法行為をするバーの客を手加減なく殴り倒したり、殺し屋が走る電車内を逃げ回りそれを電車の架線下から車で追うシーン(これは覚えてました)、階段を駆ける犯人へ向けた狙撃シーン、同じ警官仲間を誤って撃ち殺してしまっても躊躇せずにホシを追い詰めるなど、今頃のエンターテイメント的映画ではなく(女性と愛を語らうこともない)、全部CGではなくほんまもんの実写だろうというリアルな映像が続く。

  1971年のアカデミー賞を5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞)も受賞している作品。こういう執念を持った警察官が今もいるのかしらと思ったりする。

レッド・サン

  入院中に初めての映画鑑賞、『レッド・サン』(1971年、フランス・スペイン・イタリア)をBSプレミアムで録画も出来ずにナマで観る。

  主役はチャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンという当時日本のTV・CMにも出演していた二人と、日本人代表である三船敏郎、よくもこれだけの俳優を集めましたという感じ。

  なんでこの西部劇の舞台に、いきなり武士が登場するだよっていうストーリーは二の次にして、各俳優の姿形(見た目)が気にかかる。如何にもタフなブーツが似合う西部の男ブロンソン、黒づくめの三揃いで埃っぽいのに白いシャツのダンディーな悪役ドロン、この二人の中できちんと旅装束の和服で立ち、馬に乗る姿が一際「凛」として存在感を示している三船。

  脚本ありきではなく、あらかじめ出演する俳優や彼らのの所作、振る舞いで作られた映画という趣、こういうのもありかもしれません。

シェナンドー河

  BS録画しておいた『シェナンドー河』(原題:Shenandoah、主演ジェームズ・ステュアート、アメリカ、1965年)を視聴。

  時は南北戦争の最中、広大な農場を経営している主人公(ジェームズ・スチュアート)は、戦争にまきこまれず中立をひたすら守っていた。彼は妻なきあと7人の子供たちと暮らしていたが、南軍の将校が来て、息子たちの参戦を申しいれたり、北軍からは軍馬の徴用にやってくるが、彼は両方ともきっぱりと断わる。
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  こんなときに末っ子が偶然拾った南軍の帽子をかぶっていたばっかりに、北軍の捕虜になってしまう。主人公一家は末っ子を探すために、子どもが生まれたばかりの長男夫婦をおいて、これを追いかける旅に出ることになる。

  一家はいやおうなく戦争にまき込まれ、長男夫婦は留守の間に戦火の混乱の中で略奪者に殺され、次男は旅の途中で銃弾に撃たれて死ぬ。戦争というのは、今も昔も、どんな個人であっても、国家や社会から独立することは不可能、結局のところ巻き込まれてしまうことになる。

  この映画、西部劇という形はとっているが、この映画の制作年の前年にベトナム北爆が行われるなど、ベトナム戦争に最も多数のの米兵を送っていた時代であり、「ある種の反戦映画」とも言えるのではないか。 (個人的には思い出深い「卒業」のキャサリン・ロスが初出演した作品らしい)

プロフィール

風城しん

Author:風城しん
1950年代半ば生まれ。時間があるのでいろんなことに興味を持つ。日々、思うこと、感じたことを少しずつ書き留めて行きます。

2019年2月『直腸癌ステージⅢ』の宣告を受けて即入院手術。4月より半年間の抗がん剤治療、その後、一時的ストマ(人工肛門)閉鎖手術を年末に終え、現在は「経過観察フェーズ」。

【撮影機材】
ニコンD750
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR
Ai Nikkor 50mm/F1.4S
AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

ニコン1/J5
ニコン1/V2
1 NIKKOR VR 10-30mm F/3.5-5.6 PD-ZOOM
1 NIKKOR VR 6.3-13mm F/3.5-5.6
1 NIKKOR VR18.5mm F/1.8
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