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妻のトリセツ

  家人が働いている職場に酷い恐妻家がいるらしく、その方が読んだという『妻のトリセツ 』(講談社+α新書、黒川 伊保子著)を図書館で見つけて、一気に読了してしまう。(申し訳ないですが、速読得意なんで買ってません)

  本の紹介文には以下の文章が書いてある。
『妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。』
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  印象に残った内容を一つだけあげれば、
『男性脳では会話の主たる目的は問題解決で、女性脳は共感欲求が非常に高く、相手の共感を求めている。これによってストレスが沈静化するという機能を持っている。→男性は理屈にあったアドバイスなどをせずにただ共感すれば良い。』
《例》「駅の階段でヒールの高い靴を履いていて転びそうになった」→「そうなの、それは危なかったねぇ〜」と共感するだけでいい。(決して、「高いヒールを履くからいけない」「もっと時間にゆとりを持って出かけなくては」などと答えてはいけない)

 アマゾンの読者からの書評も評価はこんなのは論外(理不尽な妻にへーこらすることを勧めているなど)だという★(一つ)から、結婚している男性全員にオススメするの★★★★★まで、大きく意見が二極化している。

 科学的根拠(エビデンス)があるわけではないが、もう35年間も結婚生活を送った自分には、結構頷けるところもあって、これから結婚する人や結婚生活を始めたばかりの男性には、奥さんに内緒で(ここポイント)読んでほしいという評価にしたい。

  ちなみにこの本に書かれたことを応用して家人に「そうだよね〜」「あのときは大変だったよね」などと共感を表に出して会話してみたら、なんだか気持ち悪〜いと言われ、自分たち老夫婦にはこの本の内容は手遅れ、「too late」のようです。

ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史―

  日本という国の人口は既に自然減を始めているのだが、目を転じて世界人口は現在70数億人(2015年72億人)で2060年には100億人を超えるだろうと言われているそうだ。

  こうした中で、何が人類をここまで激増させたのか?という素朴な疑問から、『ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史―』(大塚柳太郎著、新潮選書)を読んでみる。
人口
  現生人類(ホモ・サピエンス)が出現した20万年前にはわずか人口5000人、人類が生誕の地アフリカを出て、地球全域への移住が本格化した7~6万年前に50万人、定住と農耕が始まった1.2万年前に500万人、文明が始まった5500年前でも1000万人に過ぎない。ここから新大陸発見、産業革命などを経て、正に「人口爆発」が始まり、現在に至る訳だが、その後はどうなるのだろうと、想像力を掻き立てる。

  一昨年末に「三内丸山遺跡」(青森市)に行ったあたりから始まった「縄文の旅」的マイブームは、1年後「人類史の旅」とテーマが広がって続行中です。(こういうのもある種のインドア系「旅」?)

砂糖の世界史

  中学生や高校生の頃、なんのために数多くの年代や人名を覚えるのかと、『歴史』(「世界史」「日本史」問わず)なんていう教科が苦手で嫌いだったことを思い出す。

  それが今読書している本の大半は「歴史」モノになっている。今年読んだ歴史書の中で、平易に書かれていて(ジュニア向けだから当然だが・・)ちょっと考えさせられた本、『砂糖の世界史』 (岩波ジュニア新書、川北 稔著)
砂糖
  「世界商品」であった「砂糖」を通じて、世界の覇権争いや経済システムなどを描いている。砂糖は「サトウキビ」から作る、サトウキビが生育するのは熱帯地方であり、手間が掛かる上に重労働で広い土地と大量の労働力が必要。そこから、労働力としてのアフリカから南北アメリカに商品として貿易される「奴隷」が必要となる。そして、砂糖が大量に安価に得られるようになると、その消費を増やすために、同じく「世界商品」の茶と一体化して「アフタヌーンティー」となるなど・・・

  今の時代を制することができる「世界商品」とは何だろうと考え込んでしまう。(それにしても悪名高き「奴隷貿易」の主たる担い手は、今は「人権」にやたらやかましいイギリスやフランスなんて何か皮肉です)
  

「英語教育」が国を滅ぼす

  文藝春秋2020年1月号に数学者でエッセイストである藤原正彦氏が、『「英語教育」が国を滅ぼす』という兼ねてからの彼の持論を掲載している。

  前々から小学校での英語の必修化なんてやるのだろうと思っている私、氏の見識・意見に大いに頷く。あまり掲載内容の中身に触れるのは憚られるので、自分なりの意見を少しばかり書いてみる。
英語藤原
 (極端な仮定の話)グローバルなビジネスをする時代に外国の方とフランクに付き合うために、小学校から「ゴルフ」を必修教科とする。小中高大と週に数時間はゴルフを習うこととする。

  素質があって好きな人は別として、おそらく多くは100を切れない、たとえ切れたとしても90止まりがせいぜいではないのか。下手くその自分が言うのも変だが、ゴルフはこんな甘いものではなく、短時間に集中して(全英女子で勝った渋野選手が言っていたが日に10時間とか)やらないと上手くなるものではない。そしておそらく多くはゴルフを続けてやらないので、ゴルフ時間は国民全体として無駄でしかない。

  この極論の「ゴルフ」を「英語」に置き換えても通じるのではないかと思ったりする。

  英語も同様で自分に必要だと考える人が、強い意志を持って集中して勉強してやっとものになるのだと思っている。ましてや母国語(日本語)ですらまだまだな未熟な小学生、頼りない先生から教わる英語を勉強する時間があるなら、藤原氏の言う通り様々なジャンルの本を読んだり、日本の歴史を勉強すべきだろうと思う。

十字軍物語 第三巻

  やっと発熱しなくなって、病院に持ち込んだ(とは言っても、kindle本だが)の『十字軍物語 第三巻 獅子心王リチャード』(新潮文庫、塩野七生著)を読了する。

  バラバラのイスラム側を率いた有能な武将サラディンと、英国王リチャード獅子心王率いる第三次十字軍(1189年〜1192年)の息を呑む攻防を中心に描いている。(第四次、第五次十字軍も書かれているがここでは割愛する)

  双方、これまでとは違い指揮命令系統がやっと一本化することによって、第一次、第二次十字軍にははない本格的な戦いが各地で延々と続く。それにしても(この本で描かれる)リチャード、「将としての軍略、戦士としても勇気、一個の人間としての心の広さでも、これ以上器量や力量と徳に恵まれた人はいない」と部下に評される位、素晴らしかったのだろう。

  これに比べるとこの十字軍の途中で帰ってしまう、そして自国の領土を他の諸侯が十字軍で出払っているのを幸に切り取っていくフランス王フィリップの狡猾さが目に余る。(古今東西「判官贔屓」は通じるものらしい)

  結局、フィリップによって帰国をせざるを得なかったリチャードとイスラム内部に問題を抱えるサラディン、同じ時代に生きた双方の英雄によって、講和が結ばれ中東に束の間の平和が訪れる。

  現代のグローバル・ニュースを見ながら、この二人のような強いリーダーシップを発揮して自陣営をまとめ切れているリーダーなど、本当にいるんだろうかと思ってしまう。

プロフィール

風城しん

Author:風城しん
1950年代半ば生まれ。時間があるのでいろんなことに興味を持つ。日々、思うこと、感じたことを少しずつ書き留めて行きます。

2019年2月『直腸癌ステージⅢ』の宣告を受けて即入院手術。4月より半年間の抗がん剤治療、その後、一時的ストマ(人工肛門)閉鎖手術を年末に終え、現在は「経過観察フェーズ」。

【撮影機材】
ニコンD750
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR
Ai Nikkor 50mm/F1.4S
AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

ニコン1/J5
ニコン1/V2
1 NIKKOR VR 10-30mm F/3.5-5.6 PD-ZOOM
1 NIKKOR VR 6.3-13mm F/3.5-5.6
1 NIKKOR VR18.5mm F/1.8
1 NIKKOR VR 30-110mm F/3.8-5.6

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