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十字軍物語 第一巻

  病気だから健康体のときと異なり、現実社会をアチコチ彷徨うことが出来ずに、自分の空想的な好奇心も、このせいであちこち飛ぶのだろうかと思ってしまう。『十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる―』(新潮文庫、塩野七生著)を読了。

  元理系にとっては、高校の世界史あるいは日本史で学んだことなど、ほぼ記憶がないのと同然でしかない。鎌倉幕府が出来たのは「いいくに(1192)つくろう鎌倉幕府=1192年」などと覚えさせられて、記憶科目がとっても苦手だった私などは苦痛でしかなかった。現在の教科書では、これが1185年になっているらしい。
十字軍1
  それが「十字軍」となるとそんなことが数行書いてあっただけで(数分話されただけ?)、深くは教えられずにこの歳まで何も知らずに来てしまったのではないか。なんとなくヨーロッパのキリスト教が正義で、当時はイスラム教など劣った考え、邪悪な宗教などと安易に通り過ぎてきたようではないか。

  ローマ帝国が滅亡して、「暗黒」の中世。カトリック教会は、イエスが受難の聖地、長くイスラム教徒の支配下にあるイェルサレムを奪還すべく、11世紀末に「十字軍」結成を提唱することからこの本はスタートする。

  ローマ法王がキリスト教徒同士の領土争いなどは早くやめて、異教徒に立ち向かえと説く。そのことを「神がそれを望んでおられる」と告げ、西欧の人々を激しく熱狂させる。この巡礼に参加すれば免罪(殺人犯でも盗賊でも罪が許される・・・)され、烏合の衆が西欧各地から参加することになる。

  こうしてフランス、イタリア、ドイツ(ここに書いた国名はまだ存在しない)などから、一元化されない指揮系統の下、神聖ローマ帝国の要請もあり、各々がコンスタンチノープル(現在のイスタンブール)に向かう。キリスト教徒が住む地域はまだいいが、当然歩兵や巡礼者は歩いて行くので、現在のトルコ領内などは異教徒からの襲撃などもあったろうし、食糧なども持たない自己負担の旅なので、残虐極まりない戦闘と蛮行で、「殺戮と略奪」を繰り返していく。

  こうして数年がかりで聖都イェルサレムを奪還するのだが、この後、十字軍は八度、「攻めた、取った、取り返された」といったことの応酬で、200年間にも長きにわたるものである事など全く知らなかった。(このシリーズは全4巻あり)

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プロフィール

風城しん

Author:風城しん
1950年代半ば生まれ。時間があるのでいろんなことに興味を持つ。日々、思うこと、感じたことを少しずつ書き留めて行きます。

2019年2月『直腸癌』の宣告を受け、即入院、手術して自宅療養中、4月より抗がん剤治療に入る。

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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
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