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「李登輝」元総統への弔問記帳

  政治家だの著名人だの、自分が直接関与してはいない人物の葬儀やいわゆる「お別れの会」には出たこともないのだが、初めてこういう場に自分の意志で行ってみたくなる。

  台湾「李登輝元総統」が先月30日にご逝去され、台北駐日経済文化代表処(港区白金台、大使館に相当)で弔問記帳受け付け(3日〜7日)が始まっているということを聞き、「元台湾駐在員」として、いてもたってもいられず訪問する。李登輝氏は1923年(大正12年)生まれ、「21歳(1945年)まで日本人だった」と公言するくらい(終戦時、京都帝国大学在籍)の親日家で、本省人初の中華民国総統、「台湾民主化の父」と評価される。(少ないですが、氏の著作も読んでます)
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  台湾には「日本語世代」と呼ばれる人たちがいて、日本語をとても流暢に操る。つまり1945年まで日本が統治していたときまで日本の教育を受けていた人たちを指す。この、もっとも代表的な人物が元総統の李登輝氏になるだろう。私が駐在時代に知り合った元新竹市長もその一人で、身寄りのない子供たちを世話をしている養護施設の運営をされていた。結局、この方とは4年ほどお付き合いをさせていただいたのだが、このご夫婦がちょうど日本語世代で、個人的に本当に尊敬することばかりだった。

  これはとは別に『街道を行く 台湾紀行』(司馬遼太郎著)に出てくる司馬氏が台湾訪問時に世話をする「老台北」こと蔡焜燦氏とも、とある場面で会食をする機会を得たのだが、恥ずかしいながら「日本人としての生き様」を教えられた覚えがある。(この方も、2017年にお亡くなりになっている)

  中国の出方に忖度して、東日本大震災の際には最大の義捐金をいただいた国・台湾の「元総統」の葬儀に日本国として特使を送れないような恥ずかしいことにならいように願っている。

お金の使い方

東京は観光客の増加のせいなのか、お得感のあるホテルの予約は取れにくく、かつ価格も上がっている。羽田空港の早朝便に搭乗するために寝るだけと割り切って選んだのはカプセルホテル、ただし個室タイプで、通常のものより1000円ほど高かった。(4500円)

台湾の一泊目は新竹でも高級な方の「国賓大飯店」一泊2950元(11000円ちょっとでデラックスな朝食付き)。広い室内にはソファやデスクもある。

東京で同じ値段を出しても、せいぜいビジネスホテルというところが関の山だろう。バスルームだけでも、あのカプセルホテルより広い部屋でコーヒーを飲みながら、お金の使い方ってよく考えないと、とっても損するんだろうな・・・なんて考えている。

台湾の物価、安っ!

羽田空港から無事に台北/松山空港に着き、手荷物をピックアップして、空港の外に出てまずやるべきことは両替、そしてこのために買った「フリーSIM」のiPhone、海外で使おうというのが購買理由の一つだから、さすれば生かさねばならない。プリペイドのSIMカードを売っているカウンターを探す。

窓口のお姉さんに英語と中国語で自分の意図を伝えれば、3日間でデータ量上限なしの電話番号付きのSIMカードがわずか300元という。(レートは3.8円/元なので1日100元で、1日あたり日本円わずか380円)SIMカードの抜き差しも設定も親切に彼女がやってくれる。
また、地下鉄で松山空港から台北駅まで乗り継ぎがあるのにわずか25元(100円弱)、そこから新竹まで90km(東京から小田原が約74km)もあるのだが在来線特急でで、わずか177元(700円弱)。
日本って何でもかんでも物価高すぎやしませんかと思う、久しぶりの台湾です。

セデック・バレ

「セデック・バレ」と言って、分かる人は相当の映画通か、台湾通だと思う。私が台湾駐在していた2011年の台湾映画で、彼の地では、かなり賞をもらい評価されていた作品だ。その時に観たかったのだが、日本語訳が付いていなかったので、観れず仕舞いで帰任となってしまった。帰国後の2012年に確か日本でも、上映されていたはずだが、こういうマイナーな作品はほんの一部の映画館でしか観れずに見逃していた。天気の悪い土曜日、久しぶりのTSUTAYAの隅っこでこの作品を見つけてしまう。1部、2部にDVDは分かれていて、合計で4時間16分という、今時あり得ない大作だ。1部を観たら、明日にでも2部は観ようかと思っていたら、黒澤明の「七人の侍」のような、あまりの活劇に続けて観てしまう。
知らない方に、筋を少ししだけバラすと、日本統治時代の台湾に起きた「霧社事件」という日本人が集まる運動会で、日本人だけが140人あまり殺されるとう、先住民セデック族(台湾では原住民と言われている)が起こした抗日暴動事件がベースになっている。この話を、セデック族の視点から描いている。
台湾に住んでいたおかげで、かなり台湾の歴史、特に日本統治時代についての歴史の本は読んでいた。先日、このブログで書いた後藤新平の時代は、1895年に始まった日本統治時代の初期であるが、この事件は統治が30数年経って、やや落ち着いたであろう1930年に起きている。原住民というのは現在の台湾の人口のわずか2%足らずのはずで、この当時もそう多くはなかったはずだ。しかしながら、民族の誇りというのはどんなに小さくても、軽蔑してはいけない。そういう些細なことが、事を大きくしていく。為政者としての日本人が描かれているので、やや戸惑うことがあるが、決してこの監督の描き方は、反日の視点ではないと思う。イングランドに虐げられるスコットランドを描いたメル・ギブソン主演「ブレイブ・ハート」との共通点ををちょっと感ずるが、現在も戦闘や空爆が続くイスラエルのガザ地区など未だに、こうした民族の誇りというようなものがあるのだろう。

別れのとき

 昨日が台湾での出社最終日、全員と話すわけにはいかないが何人かの幹部と個別に別れを告げる。退社時間になると驚いたことに出社している社員全員が人垣を作って見送ってくれた。写真を撮るもの、拍手するもの、涙を見せるもの・・・別れの瞬間はあっという間に過ぎていく。
 今朝はホテルで朝風呂なんぞに浸かりながら、まったりと住んでいた街を見下ろしている。別れのときは“旅立ちのとき”でもある。さてと、これから身支度をして台北・桃園空港に向かい最後のフライトに乗ることにしよう。

プロフィール

風城しん

Author:風城しん
1950年代半ば生まれ。時間があるのでいろんなことに興味を持つ。日々、思うこと、感じたことを少しずつ書き留めて行きます。

2019年2月『直腸癌ステージⅢ』の宣告を受けて即入院手術。4月より半年間の抗がん剤治療、その後、一時的ストマ(人工肛門)閉鎖手術を年末に終え、現在は「経過観察フェーズ」中。

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