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峠 最後のサムライ

  クラクフから経由地フランクフルトを経て、乗り継いだルフトハンザ機中で、『峠 最後のサムライ』(主演:役所広司、2021年)を視聴。

  随分前に読んだ司馬遼太郎原作の『峠』の映画化作品。幕末の戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之助、近代的合理主義者で、時代を見据える先見性と実行性を有しながらも、「武士」という束縛から自己を解放するまでには至らず、最後には新政府軍に対抗する道を選んだ悲劇。
峠
  映画鑑賞後に、あらためてwikipediaなんかで、この人の略歴を読めば、江戸、備中松山、長崎などに遊学しており、京都や江戸詰の職も経験している。西洋商人とも交流があり、日本にある3丁のガトリング銃(初期の機関銃)のうち2丁は長岡藩が所有するなど、当時の日本人からすれば、彼はかなり広い視野と知識を持っていたに違いない。そんな彼が絶対的な兵力が劣る長岡藩を駆り立てて官軍と戦う。

  役所広司がなぜか東映映画の高倉健にダブって見える。(日本人的、散りゆく美しさ)

#峠 最後のサムライ

シンドラーのリスト

  「アウシュビッツ強制収容所」訪問の拠点「クラクフ」(「ポーランドの京都」と言われる古都)に行く前に、観ておきたかった『シンドラーのリスト』(原題: Schindler's List、スティーヴン・スピルバーグ監督・製作、1993年、アメリカ)をBS録画視聴。

  あらすじはあまりにも有名、以下はwikipediaより抜粋。「第二次世界大戦時にドイツによるユダヤ人の組織的大量虐殺(ホロコースト)が進む中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自身が経営する軍需工場に必要な生産力だという名目で絶滅収容所送りを阻止し、その命を救った実話。」
シンドラー
  「自分が辛いのは自分のせいでなく、誰か周りに悪い奴らがいるからだ!」という誰もが持ちそうな人間の弱さ(本能)を上手く利用したのがヒトラー。ドイツ人(アーリア人)を強くするためには、ユダヤ人を取り除くという施策を打ち出して政権運営をするというのが、私のホロコーストに対する理解だが、こんな国家的犯罪がどうして防げなかったのか。

  あまりにも悲惨な映像に何度も一時停止してやっと再視聴完。

#シンドラーのリスト

劒岳 点の記

  『劒岳 点の記』(原作:新田次郎、2009年)をprime video視聴。

  先日の山行は北アルプスでは登るのが最も易しいと言われる唐松岳(標高2696m)直下の「唐松岳頂上山荘」からの絶景を拝んだ。その中で、百名山では最難関という剱岳(標高2999m)のハリネズミのような尖った山景などを見たものだから、無性にこの映画を観たくなる。この映画の監督(木村大作)が「八甲田山」などの映画に代表される撮影技師出身ということで、CGを使わない厳しい山の自然にトコトンこだわっている映像は素晴らしい。
剱岳
  陸軍の測量官に日本地図最後の空白地帯を埋めるため、未踏峰とされてきた剱岳への登頂と測量の命令が下る。山案内人とともに測量に挑むが、山岳信仰から剱岳を畏怖する地元住民の反発、ガレ場だらけの切り立った尾根と悪天候・雪崩などの厳しい自然環境、日本山岳会との登頂先陣争い・・・明治40年(1907年)の話。(ドラマの内容より、実は「剱・立山」の山地図を見ながら山景の美しさを見てました)

  地図も、登山靴もない、当然ゴアテックスのレインウェアも、軽量の山テントも、乾燥米も、GPSも・・・(全く同じルートをNHK・BS「百名山」では、女性タレントが登頂していました)

#劒岳 点の記

マスカレード・ナイト

  東野圭吾のミステリ「マスカレード」シリーズの映画第二弾、『マスカレード・ナイト』(2021年)をprime video視聴。

  前作『マスカレード・ホテル』(主演 木村拓哉、長澤まさみ)とほぼ同じ配役、このときは原作本を読んでから視聴したが、今回の著作は読んでいない。舞台は高級ホテル、大晦日のカウントダウンパーティー、しかも全員仮面をつ蹴ることが条件という場に、殺人犯が現れるとの密告ファックス。ここへ刑事が潜入捜査するのは、このシリーズのお決まり。
マスカレード
  まあ、500名もの容疑者(パーティ参加者)が仮面をつけているのだから、容疑者が誰なのかよくわからんが、ともかく怪しい奴が多すぎる。こんな中で刑事たちの内輪会議とホテルマンたちのミーティングを見せながら、彼らがぶつかり合う現場、こうした「ホテルでの裏側」を緊迫感が進む様子を描いていく。

  エンターテイメントとしては面白いが、前作を観たときのインパクトの方が大きかったかな。

#マスカレード・ナイト

シン・ゴジラ

  生まれる前(1954年)からあるゴジラシリーズ、エアコンの効いた室内で『シン・ゴジラ』(英題: 『Shin Godzilla』、2016年、日本)をprime video視聴。

  映画の内容はここでは書かないが、wikipediaにある通り、重大な危機に際しての政府の描き方を見ていると、東日本大震災を思い出さざるを得ないシーンが度々あり、単なる「怪獣映画」ではなく、日本社会の弱点を、あるいは良いところでさえ見せる大人向け作品。
シンゴジラ
  この映画の中で、ゴジラに対峙するのはリアルな「自衛隊」、米軍、多国籍軍も登場。徹底した国際関係、政治的問題、武力行使に至る法的側面の現実も見せられる。指揮系統などもリアルにシミュレーションされているのではないか。こんな危機に際しても、政府内の融通の利かないお役所ぶり、人間関係のつばぜり合いなど、皮肉な描写もたっぷり効かしている。

  東日本大震災、コロナと起きるまでは想像できなかった危機だったはず、次の「シン・ゴジラ」に対する備えは、我々に出来ているのか。

#シン・ゴジラ

プロフィール

風城しん

Author:風城しん
1950年代半ば生まれ。時間があるのでいろんなことに興味を持つ。日々、思うこと、感じたことを少しずつ書き留めて行きます。

2019年2月『直腸癌ステージⅢ』の宣告を受けて即入院手術。4月より半年間の抗がん剤治療、その後、一時的ストマ(人工肛門)閉鎖手術、腹壁瘢痕ヘルニア手術を経て、現在は「経過観察フェーズ」中。

所属する「神奈川写真会」(旧称)、「写人会」のホームページへは以下をクリックして下さい(2020/4月より「活動ブログ」「WEB写真展」などに投稿始めてます)

➡︎神奈川写真会HPへ

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