2023/05/24
ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦
このところヨーロッパ各国(チェコ、ドイツ、ハンガリーなど)が描いた戦争映画鑑賞が続いている。『ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦』 (1989年、フィンランド)。1939年、ソ連がフィンランドに対して、国境に近いカレリア地峡の割譲を要求、しかし交渉は難航。赤軍の侵攻の脅威が迫る中、フィンランド軍の予備役も招集され、その中には平凡な農夫の兄弟が含まれていた。映画はこの兄の眼から見る冬戦争。軍からの貧相な装備支給に驚き、やがて数週間の訓練の後、赤軍が人海戦術で押し寄せる戦場へと向かう。

この映画をきっかけにフィンランドを勉強すると、ロシア(旧ソ連)と長い国境を接し、不可侵条約があるにも関わらず、ここで描かれた冬戦争ではソ連に侵略されるが、バルト三国のようにソ連へ併合されたり、ソ連に占領された東欧諸国のように完全な衛星国化や社会主義化をされたりすることはなかった。
フィンランドは人口が数百万人しかいない小国ながら、しっかりした予備役や徴兵制(現在でもこの制度があるのは少ない)を保ち、ウクライナ侵攻によりこれまでの方針を変えて、今年NATO加盟を果たした。
映画は長〜い(199分)、主に塹壕での戦闘シーンがこれでもかと続く。(少々疲れを覚える)
#ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦