2023/09/16
峠 最後のサムライ
クラクフから経由地フランクフルトを経て、乗り継いだルフトハンザ機中で、『峠 最後のサムライ』(主演:役所広司、2021年)を視聴。随分前に読んだ司馬遼太郎原作の『峠』の映画化作品。幕末の戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之助、近代的合理主義者で、時代を見据える先見性と実行性を有しながらも、「武士」という束縛から自己を解放するまでには至らず、最後には新政府軍に対抗する道を選んだ悲劇。

映画鑑賞後に、あらためてwikipediaなんかで、この人の略歴を読めば、江戸、備中松山、長崎などに遊学しており、京都や江戸詰の職も経験している。西洋商人とも交流があり、日本にある3丁のガトリング銃(初期の機関銃)のうち2丁は長岡藩が所有するなど、当時の日本人からすれば、彼はかなり広い視野と知識を持っていたに違いない。そんな彼が絶対的な兵力が劣る長岡藩を駆り立てて官軍と戦う。
役所広司がなぜか東映映画の高倉健にダブって見える。(日本人的、散りゆく美しさ)
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