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母の特養暮らし

  母の日から一週遅れの面会、妹からは手作りのアップルパイ、私からは「大人の塗り絵」のプレゼント。

  今月からコロナの対応が大きく変わったことにより、これまでガラス窓越しの面会だったのが、サージカルマスク着用という条件付きながら、初めて特養の母の居室に、入ることが出来た。南向きの8畳ほどの個室には、トイレや洗面台があり、柵付きのベッドに小さな家具(TV台、洋服タンスを兼ねる)がござっぱりと置かれている。
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  同じく親の介護に直面している同世代からは、「よく特養に入れたね」などと言われ、何か秘策があるのか問われたりする。私が入所申込書を持参、担当の職員に直に説明をしてきたプレゼンが上手かったからだよと煙に巻くが、実態は「母の性格」によるものではないかと思う。特養には待機者が多いのは事実、介護する職員は限られているので、面倒な入所希望者(例えば、食事や待遇に不平を言う)は、はじかれる。(要介護3以上、介護者の状況、考慮すべき状況などの一定条件を満たした上での話)

  「ここでは、みんながやさしいんだよ」「食事も美味しい」という母でした。

#母の特養暮らし

大人の塗り絵

  3月から特養に入所した母への「母の日プレゼント」。

  妹の都合で、母の日に行けないのは残念だが、二人揃って来週末に行くことになっている。特養のケアマネさんに聞けば、母は元気で最近は「編み物」ではなく、今は「塗り絵」を熱心にやっているという。
大人の塗り絵
  そこで隣町の有隣堂に行き、店員さんに「大人の塗り絵はどこ?」と聞く。つい、聞かれてもいないのに「私じゃないんですけどね」と答えてしまう自分。指示された本棚に行けば、そこにはたくさんの「大人の塗り絵」、どれかいいかしばらく悩んだ末に、母の好きな花の塗り絵を2冊ほど買ってきた。

  母の特養入所で、ある意味気持ちの負担が軽くなった長男(私のこと)から母の日プレゼント。

#大人の塗り絵

123円の親孝行

  「特別養護老人ホーム」(特養)に入所した母からお手紙をいただく。

  「色んな方たちとおしゃべりして元気でやっています」という内容を手書きの拙い字で綴った母の顔写真付きのお手紙。これを写真を撮ってメールで妹に転送、「こんなの受け取ったら、泣いちゃうよ」との返信コメント。
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  まだコロナもあって、特養の面会はガラス越し、インターホンみたいなものを通して会話する。しかし母は耳が遠く、元々理解力も足りないこともあって、会話はなかなか噛み合わない。ならば、活字と写真でじっくり読み返して貰えば良いのではないか。早速、セブンイレブンの「netprint」アプリで写真のハガキ印刷(60円)、これに手書きで近況を少々書いて送ることにした(切手代63円)。(上写真、実際にはこの写真ではなく、正月の家族全員が写っているもの)

  合計123円の親孝行。(今後も写真ハガキ送ろうかな)

#123円の親孝行

診療情報提供書

  医療や介護の関係者でないと知らない書類。

  母が入所している「特別養護老人ホーム」(特養)から、これまでのかかりつけ医からもらってきて欲しいと、「診療情報提供書」を求められる。こんな言葉知らなかったのだが、要は専属の医師がいる介護施設に、かかりつけの医師が健康状態を記載した書類、つまり引き継ぎ書的なもの。(一種の紹介状)
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  ドライバー役の家人と介護人の私が、母を特養に迎えに行き、以前からの予約日に、事前にこの書類を頼んでいたクリニックに向かう。診察時間は各科数分なのに、相変わらず長〜い待ち時間。3ヶ月に一度、母をここに連れて行っていたのだが、おそらく今回が最後になるだろう。

  今後は特養の医師が診てくれて、病院通いもなくなる・・・

#診療情報提供書

特養入所決まる

  「特別養護老人ホーム」(特養)に母の入所が決まる。

  特養には「待機者が多くてなかなか入れない」と以前に書いたことがあるが、先月からの私の入院(=在宅介護者一人可能性)、母の長期入院(介護度3→4)などが後押しして、あっさり決まってしまう。おそらく母にとっては、ここが、「終の住処」ということになろうか。
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  「私はピンピンコロリで行きたい」などというのは、健康寿命の統計データ(寿命と健康寿命のギャップが10〜12年)を見れば、ほぼあり得ない夢の話。元気なうちは、「自分のことは自分で決めたいので、子に書き残すことなどない」などと言う人もよくいるが、これまで母の老いの過程を見てきて、「終の住処」を決める段階になれば、本人の意思確認や判断を求めるのは酷な話になるのが普通ではないか。

  加齢というのは実に冷酷で、機能低下の速度を遅くしたり、急激な低下を防ぐことは出来ても、加齢による機能低下自体には所詮抗えないものではないかと思う。(年輪を重ねるのはむずかしい)

#特養入所決まる

プロフィール

風城しん

Author:風城しん
1950年代半ば生まれ。時間があるのでいろんなことに興味を持つ。日々、思うこと、感じたことを少しずつ書き留めて行きます。

2019年2月『直腸癌ステージⅢ』の宣告を受けて即入院手術。4月より半年間の抗がん剤治療、その後、一時的ストマ(人工肛門)閉鎖手術、腹壁瘢痕ヘルニア手術を経て、現在は「経過観察フェーズ」中。

所属する「神奈川写真会」(旧称)、「写人会」のホームページへは以下をクリックして下さい(2020/4月より「活動ブログ」「WEB写真展」などに投稿始めてます)

➡︎神奈川写真会HPへ

➡︎写人会HPへ



【撮影機材】
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AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED
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