2016/06/28
シルバーポピュリズム
英国のEU離脱問題に関して、外野の日本からアレコレ論評する報道が本当に多い。色々とある中で、「高齢者が離脱に票を投じた」というのが、データやグラフとして示されている。若者は実は離脱支持ではなく、多くは残留支持であったという。これが真実ならば、「シルバーデモクラシー」と言われる「少子高齢化の進む◯◯において、有権者の中で多数を占める高齢者の意見が政策に反映される」代表例ということになる。今回は◯◯のところに「英国」が入ったが、ここには少子高齢化が進むどの国が入ってもよく、「日本」を入れても同じことではないか。来月の参院選の一つの争点であったはずの、「消費税増税延期」問題などは自民党から民進党、果ては共産党まで恐ろしいことに一致している。老い先が短く、この先20年、30年持てばいいやというシルバー世代には消費税増税はたった2%のアップでも、嫌なことなのだろう。日本の財政に危機感を持ち、これからの日本の(今の若者への)社会保障を担保するためには、消費税増税が是が非とも必要なんですと訴える党派は今の日本にはいないのか。シルバー世代に迎合して票を集めようとする「シルバーポピュリズム」(私の造語)にはなっていまいか、社会の片隅で心配している、