2011/12/31
日本の街並み
日本に帰国してから4日が経つ。東京のいくつかの街と私の住む地方都市の界隈を歩いた。日本の街並みに感激することがいくつかある。まずはゴミが落ちていない、落ちていても非常に少ない。台湾なんぞは台北の総督府のまわりであればゴミなぞないが、地方の場末の盛り場に行けばいろいろ落ちている。次に歩道の歩きやすさ、平らなところはあくまで平らにできている。私の住む台湾で家の廻りをジョギングしようものなら、余程気をつけないと捻挫でもしてしまいそうなくらい、一枚一枚の踏み石があっち向いたりこっち向いたりしている。この他にも人が多いのに整然と並ぶ人々、街並みを走る車のきれいさ、歩く人々の服装のこぎれいさなどなど、日本に住んでいればと当たり前であったことにあらためて驚いている。3月の震災後、日本から伝えられるニュースで被災者の方々の秩序だった冷静な対応がなされているのを見て、台湾人たちの何人かと話したが一応に「自分たちではこうは出来ない」というのがその反応だった。今回の帰国で感じたのは震災後の対応が急に出来た訳ではなく、それ以前から日本や日本人が持っているある種の文化なのかその場の空気のようなものが今回の震災対応を産み出す素地をもともと十分に持っていたということだ。今年あまり明るいニュースがなかったような気がするが、もう少し日本に誇りと自信をもっていいような気がする。