2012/01/31
私をスキーに連れてって
録画していた『私をスキーに連れてって』(1987年公開)を観る。映画の筋は大したことはないが、あの時代の社会や風俗そのものが懐かしく、そしてちょっと可笑しく感じた。主演の原田知世がいやこの映画に出ている若い女性がしているワンレングスという髪型、最近見ないよな。あの時代は猫も杓子も(失礼)あれをしていてゴーグルなんぞしていれば皆振り返ってたっけ。みんなが同じなんて今から考えると個性がないものだ。
挿入歌もユーミンの『恋人がサンタクロース』、確かにゲレンデで大きなボリュームで流れる曲は決まってユーミンだった。いまだったら、iphoneやスマホで自分の好きな楽曲を入れて個々に聴いているだろうか。スキーブームのあの時代リフト待ちで何時間も並んだことがあった、でも今はスキー人口が大幅に減って潰れるスキー場もあるそうな。私の子供たちも1シーズンに何回もスキー(スノボ)に行くとはついぞ聞かない。映画の中で猛烈な雪道ドライブするセリカというスペシャリティカーなんてとっくにトヨタのラインナップから外れてしまった。
あれがバブル経済もそろそろ終焉に近づいた上り坂で皆が同じ方向を向いていたあの時代だったのだろうか。主演のさわやかな口下手な青年役の三上博史は今年の大河ドラマ『平清盛』で権謀術数を弄する鳥羽天皇なんぞを演じている。