2012/05/31
沖縄県立博物館
沖縄旅行3日目の今朝は結構な雨が降っていた。傘をさして歩き回るのが憚られるような降りだったので建物内で観られる県立博物館に行くことにする。博物館は2007年に開館したらしく新しくて美術館も併設している。時間の関係で見学したのは博物館の常設館である。自然や風土のことも充実しているが、個人的に好きな歴史の概要を掴むにはもってこいだった。琉球王朝の成立以前から始まり、琉球の微妙な位置関係を巧みに利用しながら中国、朝鮮、日本などと交易を重ねて行く。パワーバランスが崩れて薩摩藩の介入などを経て明治維新後の沖縄県となるあたり、知らないことを豊富な資料と最新のタッチパネル式の動画で教えてくれる。昨日行った那覇では最も有名な観光スポットである首里城などの前に行くべきだったと感ずる。琉球王朝がどういうものだったのか、中国との関係はなどを知っていれば、昨日観たあの建物の役割が分かってくる。最初にやはり大雑把ではあるが歴史を『俯瞰』しておくことが大切なんだよななどと改めて思う。雨が降るという動機がやや不順であるのだが物事は些事に入る前に大局を見ておくことが肝要であるとあらためて気付かされた。