2014/01/31
初めての課長
昨夜、ある会合の後の飲み会で本当に久しぶりに飲んだ若手がいた。若手とは言っても、聞いてみれば40歳になったという中堅社員である。彼が言うには、『◯◯さん(私の名前)は、入社した時の初めての課長でした』という。当時、40歳を少し過ぎた自分はまだ課長になりたてで、おそらくオロオロしながら10数名の部下を率いていたことだったろう。その中の新入社員であった彼は、私がすっかり忘れていることまで、当時の私の言動をよく覚えている。自分自身でも振り返れば、入社したての頃の課長のことは、驚くほどよく覚えている。社会人になって、右も左も分からぬ時に、課内はもちろんのこと、他の部門とやり合う課長は、私の目からは酷く格好が良かった。この人の読んでいる本を、こそっと買って読んだり、話し方や立ち振る舞いを真似したりしたものだった。
自分が課長の時に、この人のように格好が良かったかどうかは、よく分からない。ただ、人はその立ち位置によって、記憶量が違うのだろう。10数名の部下の一人という見方と、社会人になって初めての課長というのは重みが大きく違う。
あらためて、今の自分の立ち位置に相応しい言動をしているのか、廻りからどう見られているのか、もう一度振り返ってみるべきなのかも知れない。