2020/04/29
「麒麟がくる」と「アーリー・アダプター」
毎年欠かさず観ている大河ドラマ、今年は久々の戦国物の『麒麟がくる』なのだが、ついついマーケティング用語の「アーリー・アダプター」というワードを思い浮かべながら、毎回視聴している。(「アーリー・アダプター、初期採用層」=新しい商品やサービスを比較的早い段階で取り入れる人々のこと)これまでの登場人物の例を挙げると、「斎藤道三」は当時の新しい技術である「鉄砲」にかなりご執心だし、若き「木下藤吉郎」は武士になるには「読み書き」が大事だと認識するなど、この時代なりの「アーリー・アダプター」なんだろうと思う。「織田信長」に至っては「アーリー・アダプター」どころか、さらに早い「イノベーター」(革新的で、新しいものを最も早く採用する人)なんだろう。

現在、一例を上げれば「キャッシュレス化」を取り入れた人が現時点でどれだけいるのか、その採用には個人により大きな差があると思う。イノベーター、アーリー・アダプターたちは既に、「アーリー・マジョリティ、前期追随層」(比較的慎重派だが、新しいものへの関心は高く平均よりは早く取り入れる人)まで取り入れられているから、このサービスが一気に市場に浸透したんだと思う。そして、いつの時代にも「ラガード、遅滞層」(流行に対する関心が薄い、もしくは最も保守的な人)はいて、この人たちは取り残される。(大河ドラマで言えば、殺されたりする旧体制の「守護」たちだろうか)
今「コロナ禍」で世界は騒然として、これが終息したときには大きく世の中が変わり、そして何が求められていくのか。今の段階、私の頭では皆目見当もつかない。次の「アフター・コロナ」の時代の、「鉄砲」や「読み書き」に類するものは何なのだろう。