2020/06/29
「キャンサーズ・ギフト」
「キャンサーズ・ギフト」(癌がくれた贈り物)という言葉があるそうな。初めて聞いたときは、癌なんて誰もなりたくはない、こんなのは「こじつけ」に近い、強弁ではないかと思うこともあったが、最近だが癌になって悪いことばかりではないなと思うこともある。田植えは機械化されているから手直し(?)なのでしょうか、自宅近所にて(6月20日撮影)

ありふれた風景だったり、四季の変化だったり、これまでは何気なく見過ごしてことが多すぎたような気がする。癌になりいろいろな闘病プロセスを経ると、これらの日常を見ることが出来る自分は、結構幸せじゃんとか、何か得をした気持ちになっていく。
今週の入院で、主治医は癌の再発リスクをトコトンやっつけようとし(大腸ポリープの切除)、私もそれに同意して施術をした。この1年半近く、「癌を治す」ことに集中してきたと言えるが、それだけでいいのだろうか。「癌を治した先には何があるのか」という自分への新たな問いに答えられないでいる。