「移民」で読み解く世界史
岸田首相の「次元の異なる少子化対策」なるニュースを見ながら、手に取ったのは『「移民」で読み解く世界史』(イースト・プレス、神野正史著)。
タイトルとは異なり、この本は世界史を学ぶ本と言うよりも、世界史の視点から、移民問題を中心に日本の将来を考える本とでもいうニュアンス。河合塾の世界史講師であるこの著者、「国土は一歩たりとも踏み込ませてはならない。一歩許せば二歩三歩と踏み込まれ、亡国へ直結する」というバリバリの移民大反対論を唱える。

「移民」とは、すなわち「民族移動」「植民」「強制移住」「難民」など、いろいろな形態があり、それがいかに大きく世界史を変えてきた。一例をあげれば、元の拡張、遊牧民とは「わずかな資源を奪い合う、生き残りをかけた戦い」の中に身を置いてきた人々であり、「額に汗して働かずとも、欲しいものは武力で奪えばよい」という価値観だという。これは今や美談になっている「アメリカ建国の父たち」も似たようなもので、先住民を騙して略奪、虐殺、殺しすぎて農園での働き手が少なくなり、結果アフリカから奴隷を連れて来ることになる。こんな説明がこれでもかと続く、確かに旧移民が新移民を差別というのはあらゆるところで見られる事実。
この問題で困ったちゃんの欧州各国を見れば、「移民」に纏わる賛否両論、なかなか難しい。
#「移民」で読み解く世界史
#神野正史
タイトルとは異なり、この本は世界史を学ぶ本と言うよりも、世界史の視点から、移民問題を中心に日本の将来を考える本とでもいうニュアンス。河合塾の世界史講師であるこの著者、「国土は一歩たりとも踏み込ませてはならない。一歩許せば二歩三歩と踏み込まれ、亡国へ直結する」というバリバリの移民大反対論を唱える。

「移民」とは、すなわち「民族移動」「植民」「強制移住」「難民」など、いろいろな形態があり、それがいかに大きく世界史を変えてきた。一例をあげれば、元の拡張、遊牧民とは「わずかな資源を奪い合う、生き残りをかけた戦い」の中に身を置いてきた人々であり、「額に汗して働かずとも、欲しいものは武力で奪えばよい」という価値観だという。これは今や美談になっている「アメリカ建国の父たち」も似たようなもので、先住民を騙して略奪、虐殺、殺しすぎて農園での働き手が少なくなり、結果アフリカから奴隷を連れて来ることになる。こんな説明がこれでもかと続く、確かに旧移民が新移民を差別というのはあらゆるところで見られる事実。
この問題で困ったちゃんの欧州各国を見れば、「移民」に纏わる賛否両論、なかなか難しい。
#「移民」で読み解く世界史
#神野正史